私たちは治療を通じて、「口の中のハーモニーを整える」ことを目指しています。 単にむし歯を削って治すのではなく、なぜむし歯が発症したのかという原因にまで踏み込み、いつまでもトータルバランスを保つことがねらいです。
したがって、「知らなかった・気付かなかった」で終わることのないよう、知識の取得や最新設備の導入を心がけています。
一般歯科
その他の診療について
歯科医院が苦手な方へ ~痛いのがいや、怖い方へ~
当院の待合室は、半円形の形をした、くつろげるラウンジのような造りをしています。木調をベースとしたインテリアにもこだわり、歯科医院とは思えない雰囲気を感じていただけるのではないでしょうか。
いつも明るい笑顔で患者様をお迎えするスタッフの質にも自信があります。可能な限り同じスタッフが担当いたしますので、家族や親戚に会いに来たような感覚で接していただければうれしい限りです。
また、患者様にストレスや恐怖心を与えないためにも、痛みの少ない治療に全力を傾けています。最新器具や技術の積極的な導入のほか、薬剤を使用して削らずに済む治療も取り入れています。それぞれのメリットやデメリットをご説明しますので、納得のいく方法をお選びください。
虫歯治療
虫歯の原因は細菌にあります。虫歯菌は、糖分を分解すると、水にとけない物質を作り出します。すると、その場所に虫歯菌以外の細菌も住みつき、口内のトラブルを引き起こしていくのです。
この細菌のすみかをバイオフィルムと呼び、抗菌剤の浸透を妨げるため、日頃のブラッシングによって取り除くことが重要となってきます。
歯の根元や詰め物の裏側は、正しいブラッシングが身についていないお子様だけでなく、大人も虫歯になりやすいので、当院で定期的なチェック行ってください。
レベル別・むし歯の治療方法
初期
痛みなどの自覚症状がない段階のむし歯です。当院では「ダイアグノデント」というレーザー機器を利用し、その反射光によって診断をしています。むし歯の状態を数値によって把握できますので、治療を開始するタイミングが客観的に分かります。進行性が認められない場合は、そのまま経過観察を続けることもあります。
中期
冷たいものや甘いものを口に入れるとしびれるような感覚を覚える段階のむし歯で、症状がエナメル質まで達していることが考えられます。ケースにより、薬剤だけで治療が行える場合と、神経に届かない範囲で歯を削り詰め物をする場合があります。
末期
ズキズキとした痛みがあり、神経まで達した段階のむし歯です。場合によっては、神経を抜いたり歯を抜いたりする必要があります。ただし、神経を抜いてしまうと歯そのものが劣化していきますので、できるだけ抜かないようにしています。
仮に抜歯に至った場合でも、そのままで問題ないと判断できるときは、あえてインプラントなどの欠損補てつをお勧めしていません。
歯の根っこの治療・根管治療について
虫歯治療の一環として、神経の通っている管や歯の根っこに対し、石化したうみなどを取り出す施術を行います。いったん終えたとしても、再治療が必要な場合が50パーセント程度ありますので、根気よく続けていきましょう。
最新の治療器具をご用意し、痛みの原因を探りながら、デリケートな施術を行います。人により根の中の形はさまざまです。特に神経を抜いていない歯は、細心の注意を払いながら行います。
歯根管のクリーニングが終わったら、再発を防止する薬剤を充填して、詰め物やクラウンをかぶせます。クラウンの作製にはCAD/CAMシステムと呼ばれるコンピューター技術を使用し、患者様それぞれの状態に適した技工物をご用意いたします。
歯茎が腫れている方、歯がグラグラしてきた方へ(歯周病治療)
歯周病は、むし歯と同じような、細菌による感染症の一種です。歯周病菌は誰もが持っている可能性がありますが、体の免疫力が上回っていると、発病に至らないだけなのです。
加齢やストレス、生活習慣病、一般的な病気などで免疫力が落ちると、歯周病が発症するきっかけになります。初期の段階では自覚症状もないので、気付かないうちに手遅れとなってしまう可能性があります。
こんな方は歯周病に注意
このような症状に心当たりがある方は、早めの診断をお勧めします。
- 口臭が気になるようになった
- 唾液がネバネバする
- 歯磨きをすると出血を伴う
- 手で触ると歯が動く
- 食事の後、食べ物が歯に挟まるようになった
歯周病レベル別治療方法
主に歯茎にできた歯周病ポケットの深さによって、進行度を判断します。
初期~1ミリから4ミリ程度 | 日常生活には支障がないレベルです。薬剤とブラッシングにより、進行を食い止めることが可能です。 |
---|---|
中期~3ミリから6ミリ程度 | 歯が浮く感じや、食べ物がかみにくいといった具体的な弊害が起き始めているレベルです。ポケットの中をきれいに掃除し、症状が少しずつ改善していくよう定期的なメインテナンスを続けます。 |
末期~7ミリ以上 | 歯がグラグラし、最悪の場合抜け落ちることもあるレベルです。状況に応じて、歯茎の移植など外科治療を施す必要があるでしょう。 |
虫歯や歯周病にならないために(予防歯科)
一番のお勧めは、定期検診を行い、むし歯や歯周病の早期発見につとめることです。症状の進行度合いが低ければ、それだけ治療も簡単に済みますし、比較的費用もかかりません。
ほか、当院では、以下のような予防治療を行っています。
ブラッシング指導
お子様だけではなく、大人の方にも効果的な方法を分かりやすく説明させていただきます。また、衛生士が開発した歯ブラシ+ケア用品のサンプルを待合室に置いてありますので、直接手にとって触ってみてください。高品質なのに、価格は市販のものとそんなに変わりません。
クリーニング(PMTC)
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略語で、プロが行う専用機材を使用した歯の掃除のこと。フッ素入りペーストなど使いながら、歯を隅々まできれいにしていきます。歯石の除去はもちろん、歯が持つ本来の白さを取り戻す効果もあります。
フッ素塗布
むし歯に効果があるとされるフッ素を、歯の表面に塗布します。それだけの治療を行うというよりも、虫歯治療や定期検診時に付随して行っていきます。
訪問診療について
当院は、地域に根ざした診療の一環として、訪問診療を手がけています。歯が悪いのに、身体的な理由などから来院が難しい方は、随時お問い合わせください。